「私らの頃は生きていくのに必死よ!」巣鴨の“パイセン”たちに聞く、クリスマスプレゼントの記憶
70歳代で記憶がある人は半々、今も昔も変わらぬ定番アイテム
■キニナル証言「イブの日、銀座~日本橋でパレードしていた」
最後に、この巣鴨取材の日、ただ一人向こうから声をかけてきてくれた紳士から「イブの日、銀座~日本橋でパレードしていた」という貴重な証言を得ることができた。
「よう~おたくら何してるの? クリスマスの記憶だって? 俺は小伝馬町の生まれなんだけど、昔のクリスマスイブの街の賑わいったらなかったんだ。いまなんておとなしいもんよ。昔はこんなに人が沢山いてよ…銀座から日本橋までみんなでパレードしてんのよ。みんなでお酒飲みながら歩いてんのよ。当時俺は12歳ぐらいだったんだけど大人はすげえなって思ったのよ。よう~」(75歳・男性)
この小伝馬町の紳士によると、いまでいう「ハロウィンパーティー」のようなどんちゃん騒ぎだったそうだ……本当だろうか……この紳士から放たれるお酒の臭いが真偽をあやふやにさせる。こちらは追って事実関係をリサーチしたい。
◆まとめ
今回の巣鴨取材から分かったこと。
・想像していたよりクリスマスプレゼントの歴史は古かった
(昭和30年代~から本格的に一般家庭にも普及?)
・あげるものや定番アイテムもいまと共通する点が多い
(お菓子やおもちゃ、靴にクリスマスツリー)
今日、明日と家族と顔を合わせる方も多いだろう。読者の皆さんも是非、自分の親御様やお爺様・お祖母様にクリスマスの記憶を聞いてみてほしい。きっと思わぬ思い出話しに花が咲き、日本のクリスマス文化の奥深さが感じられるハズ。